01.ALICETIC SADISTIC/ごりら公園

妄想に浸る 一人きりの部屋 無数の瞳が 蠢いて止まない

馬鹿みたいにぼくの愛し続けた 傀儡の主ももう消えたようだ
凧みたいに宙ぶらりんのままで くるくるくる狂う世界に恋した
空の花瓶 捨てられた花束 色あせも枯れもせずにいるモンスター
あちこちを向き 風見鶏のよう くるりくるり日傘は回っている

そうだ いつも置き去りなんだろう
そら やっぱり ぼくら似てるよ

二人 暗い闇 焦がれ 我を忘れるまで
溺れたままでいい どうか 夢なら覚めないでよ

ちょっときつい真っ赤っかなサディスティック くるくるくる狂うまで踊ろうか
空の花瓶 消えていた花束 無数の瞳はただ蠢き続けた

死んだ部屋にラップ音が響いて 不意にぼくたちの世界は狂った
きみの色に染めていた世界を きれいにきれいに 塗りつぶしていた

そうだ ぼくら何か違うや
ほら やっぱりきみが 嫌いだ

一人 深い闇 妄想に我を忘れただけ
深く沈んだら その先を見せてよ
人形にもなれずに 霞む視界 途切れ途切れ
きみは哀しそうに どうか夢ならもう覚めてと

ねえ


02.Eucalyptus/青波ゆらゆら

形造られた 新しい躯
まるで着飾った 人形の様で

生まれ変わった心地なのに
浮かぶのはあの頃の私で

記憶の中の貴方 微笑みを張り付けた
顔でそっと問いかける「遊びましょう」と

じっと眺めてた 未熟な心が

どうして興味を引くのか
分からないけれど笑みが零れた

記憶の中の貴方 幼さが滲み出る
そっと微笑みかける「遊んでくれるの」
数を重ねていても 時を経た再会も
初めの言葉はいつも「どちら様ですか?」

私の前の貴方 落ち着きが窺える
澄ました顔で言った「遊んであげるわ」と


03.残り香/地雷少女症候群

「おはよう」と 目を覚ますもう一人の私に言う
繋がる過去と今 その狭間 心は何処?

貴方にはこんな苦しい想い味わわせない
私の中で眠らせて逝くわ

絡ませた指の間をすり抜けては落ちてゆく
解れた糸の端と端を合わせて思い出す
殻になる人の形 託された残り香は
微かでも良い 貴方を感じていたい

隠しても流れ入る貴方の想い その願い
感じる 「好きよ、大好き でも大嫌い」

春風が綿毛を運び 吹雪く日に息絶え
くるくると命は廻る 私も貴方も

やっと芽吹いた一枚
水を遣り過ぎて枯らしたくなかった

その声も 温もりも 悪戯に笑う顔も
懐かしい色を帯びて降り注ぎ実を結ぶ
今にも枯れそうな花 託された残り香を
追いかけて誰かが待つ場所を目指す


04.そのまま/群青リボン

表情の乏しいまるで息をしない人形のよう
目まぐるしくなる前にまた少しでも眠りたいような

当たり障りないは感覚はいつにもましてきて
モラトリアムの中でまだ立ち尽くすなら・・・

しがみついた記憶の欠片
潰えそうな白昼の中で
まどろみに消えていくなら
そのまま全てを分かつまで

指の先 ぶら下がる糸に足元を取られて
憂いを抱えた世界は散ル

しがみついた記憶の欠片
潰えそうな白昼の中で
まどろみに消えていくなら
そのまま全てを分かつまで

不器用な一輪の花
サヨナラを継げる為の花
鮮やかな色を纏って狂ったままの哀れな花
咲き誇れ


05.Can (Not)/Wonder Girl Syndrome

優しい嘘をついて 君は
静かに目を伏せて 眠る

思い出す記憶の中 君は
優雅に微笑みかけ 消えた

滑り落ちた嘆きの渦
言いそびれた台詞を繰り返してる
涙枯らし哭いた空の
青の向こう 焦がれた心
やがて風になる

囁きは風の中に消えて
揺蕩う夢の中に独り

抗えない時の運命
花を育て静かに身を任せよう
世界はほら 残酷だから
美しくてどこまでも愛しく思わせる


06.Marguerite road/じゃねっと亭

子供のようにただ
欲しがっていたのは
糸のように透けた髪

揺れる水面の様に
照らしていた光
視線を逸らせないまま

最期まで夢を見ていた君の舞台に
恋をしてた 叶わぬ恋
その胸を焦がす片恋 溺れてたのは
きっと二人だったのに

ここからずっと続いていくこの長い道を
一人で歩けるように
誠実の名の下に咲き誇る君が
あの髪のように揺れる

手に入らぬものを
駄々をこねるように
滑稽に映ったでしょう

それでもいつだって
迎えてくれたのは
優しい笑みだったのに

「心なら置いてきたから ごめんね」なんて
満ちた様に君は言う
「あげられるもの一つだけ遺していくよ」
そんな言葉要らないから…

ここからきっと続いていくこの長い道を
笑って歩けるように
誠実の名の下に咲き誇る君の
光が空を埋めてく

この胸を焦がした
忘れない片恋
いつか出逢うその日まで

ここからずっと続いていくこの長い道を
笑って歩いて行ける
真実の愛の名の下に咲き誇る君が
優しく揺れているから


07.二人羽織/スタジオマグロフレーク

「良くないことが起きそうだ」
そんな予感がして
不安を消し去るために動き出したんだ

「あなたはここで終わりだ」
負ける訳にはいかない
踏み荒らされた庭を放っておけないよ

歩き出した感情を
両手から疾らせて

あなたの下した手の先
屈した悔しさ抱えて燃やし尽くそうともがく
このままにしてはおけない

通り過ごした過去がなにか気掛かっていて
その何かをはっきりとさせないといけない

光り輝く魔法のようで
砕けた日光与える力
花畑の様に見えた虹色の魔法
見とれそうで

走り出した感情が
この身体衝き動かす

同じ様な色彩感覚
七色に爆ぜるカラフルな地平線

抑え切れない感情を
指先に疾らせて


08.付かなければ/Satellite Himawari

言葉にしたら全部、いつか景色の記憶が
貴方の色に染まる 太陽の花のような

永久を誓った「永遠」と「刹那」の私と貴方
もう元にはには戻れないから、少し口ずさむ

「離れたくないよ、ずっと」感情はただ溢れ出して
言葉は少し冷たく、私の色を塗り潰す

染まりすぎた命すら、いつかは消えて無くなるから
せめて想いの欠片だけ、向日葵畑に残すよ

染まりすぎた私の色は
もう元には戻せないよ

離れたくなくなるくらいなら
近付かなければよかったよ


09.貴女を咲かす七色の光/Iris Drop

穏やかな南風 地平線とろける
夏の薫り 蝉時雨

太陽の光は嫌いじゃないけれど
これじゃ花も落ちちゃうわ  

気高く強くたおやかに咲き誇るその花が
いつか枯れてしまうのなら、

あなたを照らす
太陽にはなれなくて[いつも]
砕いて 傷つけていく[こころ]
澄まして「痛くない」と目をそらす[声が]
か細く 息を震わせ

糸を紡ぐ指の先 白く長く
薔薇の棘を突き刺して

真紅に濡れる花も美しいから
わたし色に 染めさせて

紅茶の香り満ちていく 響くね花の歌
わたしだけ 誰も渡さない

Oh
溶け合う 黄金の花ひらひらと[舞うわ]
手招く 腕も払って[揺れる]
寂しい 声にならぬ想い散る[聞いて]
わたしに 見せて欲しくて

心揺さぶる君の声
甘く苦い恋歌
ずっとずっと覚えてる
もっともっと知りたい
意地悪しちゃうんだ
素直にはなれない
でもあなただって
困らせてよ

花を咲かそう 大地の声聞こえてる?[そばに]
背筋を高く伸ばして[強く]
優しく 降り注いで 七色の[届け]
あなたを咲かす光よ

あなたを照らす
太陽にはなれなくて[いつも]
砕いて 傷つけていく[こころ]
優しい 言葉だけじゃ届かない[なんて]
ほんとのあなたを見せて

桜色した君の頬
手を伸ばせば届きそう
ずっとずっとここにいる
あなたを待ってる
素直じゃないけど
お互い様だったね
涙、笑顔 全部
大好きだよ。


10.色覚/味玉定食

白の花は色を知らず ただ笑う 何も見えぬまま 
垂れ流される幸せを 何もせず ただ飲み込むだけ

暖かい風に あなたは包まれ 愛する全てに 笑顔を振りまく
その温もりを 全て取り払い 凍る雨の下 泣いて欲しいだけ 

ただあなたが見る全てを 今壊し尽くす喜び

初めて口にした苦い木の実を 
吐き出す術も知らずあなたが飲み込む

その顔が 綺麗だから どうしても 綺麗だから

花咲き乱れ 色とりどりの 感情を知る

白の花は暗く濁り 歪ませて本当の命となる
少しずつ色を知るあなたの瞳は 震えても 私だけを見ている

さぁあなたを知る 最後の私
今壊しておくれ その泣き顔で

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